グラノーラ開発日記

グラノーラ開発日記グラノーラづくりから商品開発デザインまで、風の向くまま興味の赴くままいろんなものを作っています!

邦画最高傑作『この世界の片隅に』

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映画『この世界の片隅に』はご覧になられましたか?大仰なタイトルですが、個人的にはこのタイトルも過言ではないと思える素晴らしい作品です。

映画自体にはくだらない曰くもありますが、公開時は60館程度だったこの作品が、3ヶ月目にして公開館数が3倍以上になるというのは非常に異例のことで、作品自体の圧倒的な完成度もさることながら、その素晴らしさを伝えたいという多くの声が広がったという結果なんだろうなと思います。
いやぁ、いい話だな。

 

この世界の片隅にの魅力

では、どうしてこれほどまでにこの映画が素晴らしいのかと言うと、この映画の素晴らしさは多様な価値観にあります。

よくこの作品を勧める時に「どういう映画なの?」と聞かれるのですが、その度に回答に迷います。火垂るの墓のような戦争映画とも言えるし、小津安二郎作品のような時代を描いた映画、現在の上映ではあまり描かれてないですが恋愛映画(興行成績が10億を突破したら全編バージョンが作られる!)、そして、いちばんのこの映画の強みは映画というよりも時代文献としても残るだろう徹底したリサーチと、そのリサーチ結果をよりわかりやすく表現していることであり、まさに歴史書のような作品。それでいて、全くもって固くないむしろ小学生でもわかるぐらいわかりやすい!

というのが魅力で、どうしても一言では説明できないのです…。

 

もう一度見たくなる仕掛け

また、この映画は原作自体も熱烈なファンがいることが物語っているように何度も何度も見たくなる仕掛けが詰まっています。それは前段であげた時代考証や徹底したリサーチの結果でもあります。

詳しい話は町山智浩さんの映画ムダ話のお話や、タマムスビでお話された回を聞くと非常に興味をそそられるところがありますので、ぜひ聞いてみて下さい。

tomomachi.stores.jp

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色とりどりの着色弾

中でも個人的に驚いたのは、すずと晴美が畑で海を見ていると突如始める空襲のシーン。防衛に空を攻撃する砲弾の煙が色とりどりに描かれるシーンは、すずの思考と重なり劇中の脚色かな?なんて初見時は少し違和感を覚えながら見たのですが、この着色弾も正真正銘史実。当時は、どの軍艦が撃った砲弾かを識別するために砲弾毎に着色がされていたそうです。

日常を送る虫

脚色として描かれるカブトムシやトンボなどの虫のシーン。メインストーリーとして描かれる話とは対象的に牧歌的で、いつもと変わらない日常が虫の世界にはいつもどおり流れている。戦争などの人間社会だけでなく、それこそこの世界に同時に流れている私達人間とは別の時間軸が描かれていることで、映画の厚みが一層増します。

 

興行収入10億円で完全版制作!

本作だけでも個人的には2016年の最高傑作と思えるこの作品ですが、実は本当は30分もの時間が制作の都合上省かれていました。それには色々わけがあるのですが、気になる方にはググって頂くとして、制作プロデューサーの真木さんがお約束されていました。

nlab.itmedia.co.jp

そのストーリーが、これまたあの話だというから原作読者としてはこれもまたドラマやないか〜い(:_;) と、想像するだけでも泣けてくるお話なのですが、泣く泣く削ったプロデューサーの真木さんですら、「完全版の方がもっといい。」と断言されている内容だそうです。

 

幻の30分はあのお話

ネタバレになるようなことではないですが、その話というのは、"りんさん”のお話。これ以上はさすがに私も述べるつもりはありませんが、原作読者の方にはお分かりいただけると思いますが、このお話が時代背景や本作をより重層化させる厚みを持つ話で、完全版は100%泣く。だろうことが太鼓判なわけです。気になる方は映画を観た後原作を読んで観て下さいませ。

 

泣ける映画?

と、ここでよくこの映画は「泣ける映画です!」という言い方をする人がいますが、個人的には泣ける映画というよりは"元気をもらえる映画”という印象が強くて、もちろん歴史的背景や時々のシーンは非常に悲しいお話もあり、”泣ける”というのもわからなくもないのですが、そういう印象だけが独り歩きするのは少し残念な気もします。もちろん泣けるシーンもありますが、喜びや楽しみなど何度も言いますが重層的な要素が積み重なった映画なので、その一端のイメージだけで片付けるには非常にもったいない気がするということです。

もう、これっぽっちも片隅には片付かないというね。

 

黙ってみろ

と、あまりにもこの映画が好きすぎるので、私なんかの文章で「じゃあいいや。」みたいに思われてしまうのを避けたくて、でもより多くの人に見てもらいたいから、私なんかのレビューでもこれをきっかけにして見る人が一人でも増えたら良いな。と、書こうと思えば延々に書き続けられそうな本作への想いではありますが、とりあえず、絶対良いから、もしダメだったとしたらコメントくれたら映画代返してやるから、このブログを最後まで読んでくれるような人で、まだこの映画を観ていないという人がいるなら、

とっとと、重たいケツ持ち上げて映画館に行ってきやがれ!

と、思う今日このごろなのです。本当に良い映画なのです。

また、よく言われるようにDVDでいいよとかいう人が多くいますが、

だからてめぇは、そんだけちっぽけなんだよ!

と、罵倒してしまいたくなってしまいますので、やっぱり大きな映画館で観て頂けるとよいなぁと思います。

そうやって少しでも多くの人が観に行き興行成績が10億円突破することで、完全版が制作されるから!というのもなくはないですが、音響や映像もやっぱり映画館だから味わえる良さがあります。

君の名は。も悪くなはいですが、この映画と比べるとレベルが明らかに違います。歴史に残るこの作品を是非、映画館で上映されている今、観に行ってくださいませ。

 

 

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 上中下の三巻です。三巻目からあの展開…

 

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