フルーツグラノーラの工場を作ろう! フルーツグラノーラを製品化するにあたり注意するべき10のこと
さて、製造がどうなるかはわかりませんが、こうなったらグラノーラの専門サイトとして、グラノーラ情報を網羅してやる!そして、後に続く、いたいけな挑戦者たちに、この道はいけなかったよ。。。と、先達として、後世に記録を残すのだ!!!!とばかりに、先日お伺いしたOEM工場の情報含め、グラノーラを大規模に製造する場合の方法を書いてみようと思います。
OEM
まず、OEMとは何かというと、他社製品を委託されて作るところです。委託される商品は様々で、食品だけでなく衣類や小物など、いわゆるオリジナル商品と言われるものであればなんでも全般ですね。自社で製造するには、量や時間など様々なコストがかかるので、それを一括してやってくれる会社です。
ただ、製造コストなんて、基本的には、自分で作るのが一番コストが掛からないわけだから、OEMメーカーに依頼すると、当然そのコストが高くなるわけですね。だから、そのコストを抑えるために、大量注文で材料費や手間などのコストを抑えます。大量注文が出来ないとコストだけが跳ね上がるので、注文する側にとっては、製品が捌けた場合の売上とコストのバランスをよく見ないといけないわけですね。
最小ロット
というわけで、その大量注文を受けてくれる最小ロットが300kgだったというのは先日述べさせて頂きました。フルーツグラノーラを製品化するのはとても大変 最小ロットの数量もさることながら、30~40社ほどメールでアプローチして、出来ると返答頂いたところが1社のみ。グラノーラを作るのって簡単ですよ!って、さんざん言ってきたのに、なんで、こうも受けてくれるところが少なかったのでしょうか?フルーツグラノーラの作り方 これを見て作れないなんて人はいないと思う
グラノーラの作り方
まずは、グラノーラの作り方からおさらいしましょう。詳細は、フルーツグラノーラの作り方 これを見て作れないなんて人はいないと思う こちらを読んで頂いた方が早いと思いますが、簡単に作り方を挙げておくと、
1.シロップを作る
2.シロップを絡める
3.オーブンで焼く
4.材料を合わせる
5.焼きあがったものを冷却
設備
当然のことながら、工場で大規模に製造する場合に使われるのは人間じゃなくて、機械です。なので、現代では、全自動のグラノーラ大量製造ロボットがないばかりでなく、グラノーラの製造メーカー自体もほぼありません。また、グラノーラが流行りだしたのも最近なので、その作り方を知らないところが多々ありました。(というよりほぼ全社)なので、各メーカーは現在の設備を利用するしかないわけですね。ということで必要な設備は、
使用機械
業務用の機械というのは、ある意味で職人です。その工程のエキスパートではありますが、それ以外のことが出来ないというのがほとんどです。なので、各工程によって使用機械が変わります。
1.シロップを作る
※写真はイメージです。
シロップを作るための大鍋、鍋を過熱するコンロ
当然、シロップは材料を加えて熱し、かき混ぜないといけないので、それが出来る機械が必要になってきます。
2.シロップを絡める
ゆっくり回転するミキサー、(場合によっては人力)
場合によっては1.の工程と同時に出来る機械もあるかもしれませんが、機械はエキスパートです。レギュラーの車にハイオクのガソリンをいれてはいけないのと一緒で、グラノーラのシロップが、工場が持っている機械で使えるかはわかりません。出来上がったシロップにオートミールを絡める工程の機械が必要です。
3.オーブンで焼く
大型オーブン、大型焙煎機
一番肝心のオーブンで焼く工程。グラノーラの最大の難関はこの焼き時間と、焦げないようにかき混ぜる工程。オーブンで混ぜる作業と同時に大容量を焼くにはトンネルオーブンの様な物が必要。個人的にはドラム洗濯機のようなものや、
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これを見てクリックする人がいたらびっくりヮ(゚д゚)ォ!
金平糖のような回転する鉄板で入り続けるような機械があればできるかなぁ。。。とは思ってるんですが、そういうのってあんまりないようですね。金平糖と言えば緑寿庵清水。ホームページもかっこいい。
4.材料を合わせる
オーブンの形状にもよりますが、グラノーラとして最適のドライフルーツなどを最適の硬さにしたいと考えると、オートミールの焼き時間とはずらしたくなるところです。(また、グラノーラの賞味期限を左右するのはこのドライフルーツぐらい)オートミールと同じ時間焼くと、ガッチガチになって、ほんとに硬いです。なので、途中で合わせられるか、仕上がりで混ぜるかですが、見つかったメーカーさんは、賞味期限と効率の問題から、同時に入れるしか出来ないとのことでした。
5.焼きあがったものを冷却
ファン、大量のグラノーラを広げられる場所
冷却がどうしても必要というわけではないですが、食感を良くするのであれば、出来るだけ早く冷ました方が良いと思われます。かき混ぜながらであれば、冷却時間も場所も効率よく出来そうですが、そうは問屋がおろしません。スペース確保が難しいというメーカーさんもおられました。
作業時間
でも、こんな時間まで焼きながら、冷静になって、家で一回に出来る量の限界がこれだけの量って思うと結構悩む…
と、ずらずらっと、ここまで読むとなかなかのボリュームのように感じますが、製造工程自体は何度も言いますが、簡単です!メーカーさんも作業は一人でもできると仰ってました。しかしながら、ただ時間がかかりすぎる。。。これが最大のネックです。今回、お伺いさせて頂いた工場で言えば、1時間あたりの手間賃が7万円~とのこと、、、今までのレシピで行くと。。。ガ━━(;゚Д゚)━━ン!! シロップ作りから考えると、1ターン1時間弱の作業時間。。。こっ、こっ、これは、、、作業時間の壁が厚くのしかかる。。。
レシピ
というわけで、根本的にこれまでのレシピでは、まったくもって採算ラインにあわないどころか、てんで話にならない(´Д⊂ヽ なんて、冗談を言ってられる余裕もないぐらい、抜本的なレシピ改革、というより、そんなことが可能なのか!?(;・∀・)ハッ? 今まで、オーブンで50分焼いていたのを、短くすることなんて本当にできるのか!?出来たとしたら、これまでの時間はなんだったんだ_| ̄|○ il||li と、本当に打ちのめされ、ブログを書いている暇もなかったここ数日。。。
続きは次回ということで、|Д´)ノ 》 ジャ、マタ
注意するべきことが10だったか、振り返る余裕もなく、今日も帰ったらひたすら焼くのだ∠( ゚д゚)/
(つд⊂)エーン